｢おーーい！そのボール僕のーー！｣
と言いがら私と同い年ぐらいの男の子が駆け寄って来た。

｢ボール拾ってくれてありがとう。｣
｢どいたまして。｣
急にその子に顔を覗き込また私はびっくりしてよろけて転んでしまった。
｢大丈夫？！｣
｢う…うん、大丈夫だよ｣
｢君、今日引っ越して来た子？｣
｢うんそうだよ｣
｢僕は中沢遥輝(はるき)。遥輝って呼んで！｣
｢ゆ…ゆいはね…平山由衣っていうの！｣
｢由衣ちゃんね。よろしくね！｣
｢よろしく、遥輝くん！｣


これが私達の出会いだったね。
でも今になってみると、もっともっと前から…大袈裟に言えば生まれる前から一緒にいた気がする。
これはちょっと大袈裟すぎかな？（笑
でも本当にそんな気がしない？

ねぇ遥輝。