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それなら納得いくかも。


始めから私のこと知ってたとしても、私は隼人さんが歳さんなんて知らないもん。



「沙知…」



一人納得していると隼人さんが近づいてきた。



「この四年間、ずっと探してきた。…これからずっと、傍にいてくれ」



頬を撫でられて。


潤んだ瞳が絡まって。



「はい…っ。一緒に…っ傍にいさせて、ください」



隼人さんの顔が近づいてきて。


瞼をそっと閉じると唇が静かに重なった。



「愛してる、沙知」



もう二度と聞けないって思ってた。


また逢えるって信じていながら、どこかでそんな奇跡みたいなことが起きるわけないって思ってたから。


でも奇跡は起きたね。


時を越えた想いはまた繋がったよ。


もう放さないでずっと傍にいて。



私もずっと傍にいるから。





end
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