小学校のときから、いや、もっと小さい頃から、 アタシはシュウのことが羨ましかった。 アタシには無いものを持っているようで。 少しでもそれがほしくて、ずっと一緒にいたんだ。 「恋」だと思い始めたのは小学5年生。 いきなり、シュウが部活を始めた。 運動神経抜群だったから、すごくかっこよく見えた。 んで、女子たちが 「シュウってカッコイイよねー」 って言ってるのを聞いて、胸が痛んだんだ。 「それが恋だよ」 綾(アヤ)チャンのその言葉で気が付いたんだ。