悪魔との契約

「あ...あれが壱のお母さん....?」



すこし私の震えがとまったころ、私はやっと声を発することができた




「はい。あれが彼の母親です」


シークは私に気をつかってくれたのか次はキャラメルをさしだしてきた



「どうぞ。すこし落ち着きますヨ....」




「もういらないよ。落ち着いてきたから....」



またシークはザンネンと言って今度はキャラメルを真っ赤な風船にして青い青い空にとばした



「彼の母親はヤク中毒だったようです。夫とは壱くんが小学校5年生の時に離婚したみたいで、原因は母親の金使いの荒さ....壱くん辛い人生をおくってきたようですね」




私は黙ってシークの話を聞いていた




「母親は離婚後もギャンブルにはまり、闇に手を染め、最後はヤクに走った。壱くんは父親と2人で暮らしていたんだよ」



あぁ....




そういえば、私壱のことなんにも知らなかった



一年ちかく付き合ってたのになんにも壱のことわかってなかった




壱は私のことわかってくれてたのに、私は壱のことなんにもわかろうとしてなかったんだ....