電車を降り、階段を駆け降りた。
ホントに私は時間にルーズだから、友達に迷惑をかけてしまう。
まだお互いのことあんまり知らない状況で、待ち合わせ初日から遅刻って…
悪い印象ついただろうな。
あーあ、大失態だ。
改札口を出ると、かすみちゃんがケータイを片手に待っていた。
『…お、遅れて…ご、ごめん…ね…はぁはぁ。』
「沙綾ちゃん、すっごい息切れてるよ?」
かすみちゃんはケータイを閉じ、鞄にしまった。
『大丈夫!ちょっと走っただけだから。それより、ホントにごめんね。』
「いいって!私もほんの少し前に着いたばっかりだから。」
笑顔でそう言ったかすみちゃんは、私の手を引きエスカレーターに向かった。
そういや、かすみちゃんはさっきケータイでメールしてたみたいだけど、誰とメールしてたんだろう…?
なぜか気になった。
でも、すぐに会話が始まったからそんなことはもう忘れていた。
ドラマの話、どの部活に入部するかの話、進路の話などなど…。
話題が尽きることがなかった。時折笑ったりして、けっこう楽しく朝の登校時間を過ごせた。

