「うん。もう結婚した兄貴がいる。」 それと…、と言い掛けて反射的に口をつぐんだ。 こんな時に何を考えているんだ。 自分で聞いてきた割に、反応の薄いナツミだったが、それがかえって助かったような気がした。 家族の話は苦手だった。