思い出に変わる時・・・・

「村上 ?」


「卒業式お前と出て行ってから、アイツが怒り狂ってて散々もめた後別れた。」



「・・・・そっそうなんだ・・・・。」


「何か私のせいで・・・・ゴメン=3 」


「何でお前が謝んの? 」


「・・・・何となく。 」


「お前馬鹿か? 」


「割と馬鹿かも・・・・ 」



村上と別れたんだと思ったら祐の隣に行きたくなった。


『新しい彼女作らないのは本当に忙しいからだけなのかな・・・・』


今にも自分の気持ちを打ち明けてしまいそうになる。


「祐・・・・卒業のお祝いにデートして! 」


私の精一杯のお願い


「部活のない時ならいいよ~ 」


私の精一杯のお願いに、意図も簡単に返事した。


祐にとっては何ともない事なんだ・・・・


と少し寂しくなった。


一言に喜び、一言に凹む。


私にとって祐はまだまだ現在進行形だった。



「?! 」


祐が突然立ち上がった。


「トイレ」


立っただけで『もう帰ってしまうのでは・・・・』とドキッとしてしまう


祐が立った後、壁にもたれたまま、まだ信じられない久々の祐との時間。


祐のトワレの香りは1年前と変わっていない。


私の部屋の中に祐の香りが立ち込める・・・・


1年前の幸せだった時がよみがえってくる。