思い出に変わる時・・・・

「わざわざありがとね。」


「うん、おめでとう~」


祐と私は手をつないだまま歩いていた。


『今どうしてるの ?』


『あれからあの人とどうなったの? 』


聞きたいことが山ほどありすぎて分からない


「学校休みだったの? 」


「・・・・ お前ってやっぱりアホなまま・・・」


「 何で? 」


「俺、制服着てるけど・・・・ 」


「あ・・・・っ!!! 」


「部活が休みなだけ=3 」


「そっかぁ~せっかくの休みなのに・・・」



「お前さ~ さっきからわざわざとか、せっかくとか俺が来たら嫌なわけ?! 」


祐はつないだ手を払って、私の頭の上から怒っていた。


『?! 』


また背が伸びてる・・・・


明らかに目線が違う。


「祐・・・・また背が伸びたね! 」


「はぁ~ ? 」


怒っていた内容とは全く違う答えを返した私に祐は呆れ顔になった。


怒った祐はスタスタと1人で歩き出した


私は小走りにならないと追いつかない


「祐・・・・ 」


後ろから必死で追いかけながら祐を呼んだ。


祐はまだ怒っているのか全く振り向かず足を止め左手を出している


『やっぱり優しい 』


私は走り寄って祐の手を握った。