思い出に変わる時・・・・

走り寄って行きたい気持ちを抑えて、1歩ずつ私も近づいて行った。


祐の手には赤いバラの花束・・・・


花言葉は何 ?


「おめでとう~ 」


祐の他に誰もいない・・・・1人で来てくれたんだ。


「何で卒業式の日知ってたの? 」


「・・・・・涼子から電話があったんだ~」


「・・・・そっかぁ~ありがと! 」


私の心の中は「ありがと~」なんて言葉では片付けれないほど踊っている。


「・・・・・。」


「もう終わったんなら帰るぞっっ=3 」


「えっっ?! 」


祐は1年間離れていたとは思えないほど普通に・・・・


私の手を握って歩き出した。


「待って・・・・ 」


私はクラスの皆や、後輩たちに挨拶をして学校を後にした。


『でも、何で? 』


1年間何の音沙汰もなかったのに・・・突然現れたかと思ったら、


まるで1年前にワープしたように普通な祐が今目の前にいる。


私の頭は  「困惑」  なんて2文字で片付けられない程パニクッていた。



「どうして・・・? 」


「何が? 」


「何で今日来てくれたの? 」


「今日 休みだったから・・・・」


嘘でも気の利いた言葉を期待した・・・


「本当は涼子が行けって電話があって・・・。」


「・・・・そう。」


涼子さんからのプレゼントか~