思い出に変わる時・・・・

米さんの小さな声が聞こえた。


「・・・・。」


そっから先が何も聞こえない 。


少し時間を置いて部屋に戻ったら、祐は私の座る場所がないほど大の字になっって寝転んでいた。


「・・・・? 」


「ここにおいで~ 」


祐は頭をあげて枕になれと指差した


『さっきの話の続き聞きたかったな・・・・ 』


こうして私に膝枕をさせたり、卒業式に私を連れ出したり、


村上を無視して私と一緒に帰ったり・・・・思わせぶり


こんなに一緒にいても何も言ってはくれない。


『今日が最後だからかな・・・』


私はそれでもいいと思った。


制服を着る最後の日に一緒にいてくれたんだから




祐は気がつくと私の膝で寝てしまっていた。


「お前らどーすんの? 」


米さんが祐がすっかり寝てしまったのを見計らったように聞いてきた。


「知らない・・・。」


「知らないって・・・ 」


「だって・・・村上と付き合ってるでしょ~ 」


「でも、今日お前を選んでここにいるだろ! 」


「そーだけど・・・ 」


私は何も言ってはくれない祐に自分からは何も聞けずにいた。


「お前はどうしたいの~ 」


「ずっとこのままでいたい・・・」


「じゃー ちゃんとそう言えよ# 」


「・・・・うん。」


「何で言わないの ? 」