思い出に変わる時・・・・

「俺ら帰るわ !」


祐は私と2人で違う方向に歩き出した。


「俺らも帰るわ~ 」


私たちの後ろを涼子さんと米さんがついて来た。



「菜緒~卒業祝いやって=3 」


祐が突然言い出した。


「うん ! 」


「米行くだろ~ 」


祐は後ろから歩く、米さんと涼子さんに当たり前のように言った。


私達は大量に食べ物と飲み物を買い込んで私の家に向かった。




「あっ!! 」


玄関を開けてすぐに、置いてけぼりになっていた花束が目に入った


「これは? 」


祐はすかさず私に言った・・・


「花束・・・・ 」


「お前アホか?  それくらいは俺にも分かる! 」


「誰に ?」


「・・・・・。」


黄色いバラ。


花言葉は永遠の愛


「俺にじゃないの? 」


「・・・。」


「何で持って来てくれないの? 」


「俺がもしここに来なければ、この花の事は気付かなかっただろ?! 」


「・・・・うん 」


私にとって祐は多分永遠の愛。


でもそれを渡す勇気がなかった。