思い出に変わる時・・・・

「・・・・。」


皆お酒でも飲んでいるのか ってほどのテンションの高さに圧倒される・・・


「熱い抱擁はこれからするの~ 」


藤田も藤田で・・・悪乗りし始める


3年の集まりに次から次へと後輩たちが集まって来た。


ふと・・・・その中に視線を感じた


気がつくと祐は私の肩に手をかけていた。


何の違和感もなかったけど・・・・


視線の先を見たとき背中がゾクッ とするほど怖くなった


村上が恐ろしい形相で私達を見ていた。


「・・・・・。」


祐はまだ気づいていない


怖くてもう振り返れない・・・・・


3年の村上でも、ここの集まりには寄ってこれないみたい


「祐・・・・・」


「Um・・・? 」


祐は今にもKissしそうな距離で返事をした。


「後ろ・・・・村上・・・・」


「あ~~~~~」


「えっ?!  いいの? 」


「いいんじゃない!  今日は卒業式なんだし~ 」


よく分からない理由・・・・


村上は自分が無視されたことが分かったのか、校門から出て行った。


肩を抱かれていた私は村上の姿が見えなくなってから藤田の腰に手を回した。


「 どうした? 」


「ううん・・・・何でもない~ 」



「行くか~♪ 」


優君がたまり場集合の声をかけた