思い出に変わる時・・・・

私もだんだんこっそり会うことに慣れてきて、


「村上大丈夫なの? 」


浮気を隠れてしているように、いつも彼女の事を心配しながら一緒に過ごした。


「卒業したら寂しくなるね・・・」


「・・・・うん 」


「男子校だから違う意味で寂しい? 」


「彼女がいるし平気か・・・・」


少し探ってみたりもする。



「アイツさ~何回別れてって言っても別れてくれないんだ! 」


「泣き喚いて騒いで・・・・その度俺が諦める。」


『疲れそう・・・・ 』


「私にそんな事言う?! 」


「あ・・・そうだよな・・・ごめん=3 」


「もうすぐいなくなっちゃうのかと思ったら凹む 」


「菜緒さ~俺の事・・・・・」


祐は言いかけて途中で止めた。


『俺の事・・・  好き でしょ~?』


もちろん  答えは大好き!


ただ前のように自分のすべてで祐の事を好きになる事はできないかも・・・


すべてになるのが怖い・・・・


私は祐が言えなかったことを言ってみた。


「祐は私の事好き? 」


「・・・・。」


祐は黙って私を抱きしめてくれた。


『こんな関係が一番うまくいくのかも・・・』


抱きしめられる祐の胸の居心地のよさに溶け込んでしまいそうになった。