思い出に変わる時・・・・

それから少しして祐が受かったと、米さんから聞いた。


『終わったんだ。 』


私まで力が抜けてしまった感じがした。


祐と二人でいつもいた隠れ家に1人で向かった。


授業に行きたくない・・・


笑顔を作りすぎて、元に戻したくなる時間が欲しくなる。


1人でジッとしているとホッとして眠い・・・


授業中なのに近くで足音が聞こえた。


ヤバイ・・・


先生に見つかったんだ!


「えっ?! 」


「祐・・・」


恐る恐る上を向いたら祐が私を覗き込んでいた。


「何してんの? 」


「・・・・さぼり 」


「祐こそ何やってんの?! 」


「お前がさっき歩いて行くのが見えたのに、戻って来ないから・・・」


「・・・・。」


祐は私の横に座った。


「この時間サボったら帰るから祐は戻って・・・・」


「人に戻れって言うならお前も戻れ=3 」


「もう・・彼氏じゃないんだから構わないで! 」


心の底では心配してもらっている事が嬉しかった。


でも私の口が言う事を聞いてくれず・・・つい憎まれ口を言ってしまった。


「・・・・。」


祐は何か言いたそうな顔のまま口を閉ざした。


「受かったんだってね~オメデト~ 」