思い出に変わる時・・・・

さっき通り過ぎた公園にもどる。



ベンチに座ったものの、誰もいない夜の公園は少し怖い。



4月の末  昼間は少し暑いと思う日があっても夜はさすがに寒い。



絡ませていた喬さんの腕に少し体を寄せてみる



「寒い?」



「・・・・少し。」



喬さんは腕を外し背中に手を回して私を引き寄せた。



喬さんの腕の中に自分の体がスッポリ入ると恥ずかしい気もするけど



フィットして心地いい。



さっきまで沈黙になる事が気になっていたのに今は全然気にならない。



上半身の重さをすべて喬さんの大きな腕の中に預けているとホッとして眠ってしまいたいほど・・・・



喬さんの声が段々子守唄のように優しく響いてくる。



ブルッ  ブルッ  ブルッ



喬さんのポケットが震えた。



私は少し体を離し



「携帯・・・・」



「・・・・。」



喬さんは不機嫌に携帯を開けて



「・・・・・。」



メールの内容を見て返信するでもなくポケットにしまった。



「いいの?」



「大丈夫。」



喬さんの腕が元の位置に戻った。



ブルッ  ブルッ  ブルッ



「・・・・・。」



私は何も言わずに体を少し離した。



喬さんはまた不機嫌に開けて   すぐにポケットに入れた。



「大丈夫?」