【幼なじみの恋愛事情】

――――ドグン、ドグン、、、

翔に、見詰められてドキドキしている自分がいる。

そのまま翔は、目をつむり――――

私の唇に、何か柔らかい感触があった。

「んっ」

翔が、私にキスしてきたのだった。

長い間、二人は身動きをすることはなかった。

翔は、顔を離した。

だまって、外を見ながらつぶやいた。

「明日、今日より30分早く俺の家来いよ」

「えっ!?……あっ、うん」

翔からキスをされた唇に、まだ感触がうっすら残っている。

妙に、ドキドキしてしまった。

このひとつの狭い空間の中で、二人きりだったからかもしれない。