「毎日、渡辺君と学校来てるの?」

「ううん、朝練がない日だけね」

「そうなんだ、渡辺君最近忙しいでしょう。もうすぐ、東海が迫ってるから」

なんか、上目線がむかつく。

「毎日部活だけど、1年はそこまで試合に出させてもらえないから」

「でも、渡辺君サッカーがうまいって噂聞いてるよ」

「ああ……。どうも」

俺は、愛そう笑いを浮かべた。

なんか、森本としゃべってるとイライラしてくるのは気の所為だろうか。

結局3人で、教室に向かうことになった。

教室に入ると、優馬がにやにやしながら俺に近づいてきた。

コイツ、よくニヤニヤするよな。

「何、もう三角関係ができちゃった系!?」

「マジかよっ」

「えっ、本当?」

春馬と浩史もその言葉に反応した。

「別に、そんなんじゃねーし」

俺は、目をそらしながら机の上に鞄を置いた。

「でもさ、絶対森本の奴美里のこと好きだよ」

浩史は、メガネを軽くあげて森本とみーを見た。

「俺は、あの2ショット認めない」

春馬が、ボソっとつぶやいた。

俺も認めたくないから。

みーの隣は、譲らない。