朝、俺は早く支度ができたため、珍しくみーを迎えに行った。

「みー!!」

俺は、玄関からみーの名前を呼んだが全く反応しない。

もしかして、寝てる?

そう思って、勝手に家の中に入ると、ひげを剃ってるおじさんがいた。

「おはようございます」

「ああ、おはよう。美里なら、部屋で支度してるよ」

「ありがとございます」

俺は、急いでみーの部屋に向かった。

「おいっ遅刻するぞ」

部屋のドアを開けると、みーは着替え中だった。

「あっ…悪い」

ドアをバタンと勢いよくしめた。

やばい。

また、腹殴られる。

そして、数分後。

みーの部屋のドアが開いた。

「翔、最低!!なんで、ノックもしないで入ってくるわけ!!」

ほら、やっぱり怒ってる。

「悪い、でも外から声掛けたじゃん」

「そんなこと言ってるんじゃない!!」

ぶつくさ文句を言いながら、みーはまた自分の部屋に入った。

俺もつられてはいる。

「ねえ、時間ないから髪アイロンかけて」

「はいはい」

熱で暖められたアイロンで、みーの髪を整える。

その間、みーは眉毛チェックしたりリボンをつけたり。

本当に、女子ってわからない。