【幼なじみの恋愛事情】

二人で、他愛のない会話をして翔の家に着いた。

「おばさーん、こんにちは」

私は、笑顔で店のカウンターに向かった。

「あら!!みーちゃん、こんにちは。制服、かわいいわね。一枚撮らせて」

「いいよ~」

私は、翔と二人で店の前で写真を撮った。

「これで、また売上が上がるわね」

「そうかなあ」

「そうだ、今日新作作ってみたの。味見してみて」

「ありがと」

「後で、翔の部屋に持っていくからちょっと待っててね」

「はーい」

私は、ウキウキな気分になりながら翔の部屋に向かった。

「おっじゃまー」

「……悪い、片づけてない」

翔の部屋に入ると、サッカー雑誌やサッカーボール、ユニフォームに、教科書やノートなどが部屋に散乱していた。

「汚すぎる!!こんなところで、おいしいケーキなんか食べれない!!」

と言って、私はひとりで勝手に翔の部屋を片付けた。