「翔!!いたあ~」

みーは、抱き付いてきて鼻をすすってた。

「お前、泣いてたの?」

見た感じで、目が腫れてるのがすぐにわかった。

「うん……さっきね、怖い夢みたの」

コイツは、子供かよ。

そう思いながらも、頭をなでた。

「お前は、子供か。まだ、熱あるみたいだからもう少し寝てろ」

「うん……」

そう言って、肩を下げながらまたベットに入った。

「翔~、ちょっとだけ隣にいて」

「おう」

俺は、ベットの下に座った。

「もう、怖い夢みなーい」

「だな」

気がつけば、みーは再び吐息を立てて寝ていた。

ホント、子供っぽいやつ。

なんで、こんな奴のこと俺は好きなんだろうな……。

優馬のあの発言が、すごく気になってその日の夜の勉強は、頭に入ってこなかった。