翔は、額から汗が出ていて、下敷きを使って扇いでた。

その姿は、相変わらず絵になる。

その時、翔と目が合い翔は微笑んでそのまま顔を伏せた。

あれ?寝ちゃった……?

後で、いじってやろうそう思いながら先生の話を聞いた。

SHRが終わり、私はそっと翔の所に言った。

スースーとリズムに乗って吐息を立てている。

かわいい♪

私は、翔のほっぺをツンツンとつついた。

が、翔は何も反応しない。

たぶん、最近ずっと練習が続いて疲れちゃったんだろう。

私が、席に戻ろうとした瞬間、手首をつかまれた。

「えっ?」

「何、俺をつついてんだよ」

翔は、もそっと起きて、睨みつけてきた。

「ごめん、ごめん。今日さ、一緒に帰れそう?」

すれ違いの日々が続いているため、なんだか翔と話さないと寂しい自分がいた。

「悪い、無理」

そう言って、私から手を離し再び眠りへと陥った。

「わかった」

なんか、さみしいな。

翔とずっといすぎたのかな。

なんか、翔がいないと心にポカっと穴があいた感じがする。

なんでだろう。