【幼なじみの恋愛事情】

そして、チャイムが鳴ると同時に若松先生が教室に入ってきた。

「みなさん、おはようございます。今日は、自己紹介を皆さんにしていただき、クラスの組織決めをしてもらいます。5月にテスト、6月に文化祭と毎月行事があるので、1日で全部決めたいので、組織決めは立候補制とします。では、先に自己紹介をしていきたいと思います。1番の青島さんからどうぞ」

先生は、伝えるものだけを伝え出席番号順に自己紹介をさせた。

1番の青島さんは、どちらかというと真面目な方で秀才のイメージがついてしまった。

そのあとも、ひとりひとりの顔と名前を一致させようといろんなイメージをつけた。

クール系やお笑い系、オタク系、真面目系、ギャル系とかさまざまなジャンルに分けた。

「では、次。33番の浜辺美里さん」

私の番が回ってきた。

「はい。33番の浜辺美里です。出身中学校は、宮河中で部活はテニス部でした。呼び方は、下の名前で呼んでくれると嬉しいです。人見知りが激しいので、いっぱい話しかけてください♪」

私は、最後に笑顔で終わらせた。

すると、よくわからないが教室にいる男子が騒いだ。

次は、後ろの美鈴だ。

「34番の松本美鈴です!!出身中学校は、ここの付属中で……」

といったところで、クラスの盛り上げ役の子が大声を出した。

「おーい、まっつー何、真面目になってんだよ~」

付属中から上がっていた子全員が笑っていた。

「いいじゃないの~。たまには、真面目キャラでも!!」

美鈴は、クラスの中の中心人物ということがわかった。