【幼なじみの恋愛事情】

靴箱に、靴を置いていると後ろから誰かが声をかけてきた。

「美里っ」

後ろを振り向くと、美鈴だった。

「おはよう♪つか、イケメンとラブラブ登校ッスか?」

美鈴は、にやにやしながら二人を見ていた。

「そんなんじゃないって!!」

そう私たちが、盛りあがっている中……

翔は、ひとりで教室に入って行った。

「あっ、翔行っちゃったじゃん。美鈴~教室行くよ♪」

私たちは、翔を追いかけるように教室に入った。

私は、教室に入って思わぬ場面を目撃してしまった。

それは……


クラスのほとんどの女子が、翔の席の周りに近づいていた。

「ねえ、どこ中?」

「私ね、付属中なんだ。わからないことあったら、聞いてね」

とか、いろんなことを話しかけていたが……

翔は、聞こえないふりをしてただボーと前を向いていた。



私は、翔にバレないようにそっと自分の席に着いたが……