【幼なじみの恋愛事情】

★翌朝★

昨日は、いろんなことを考えてたら寝てしまった。

私は、いつもの通り翔の家に行った。

翔は、予想通りいつもの通りに「……はよ」と言うだけだった。

昨日の出来事が、何もなかったかのように。

私は、何か話題を出そうとしたが思い当たらなかった。

「あのさ……」

沈黙を破ったのは、翔の方だった。

「ん?」

私は、翔の方に顔を向ける。

「昨日は……悪い」

「えっ?ああ……いいよ、気にしないで」

翔が珍しく謝ってきた。

「……悪い、頭より先に体が行ってた」

「そ、そうなんだ!?あれは、事故だよ、事故!!」

翔の発言に、動揺を隠せない私は、その言葉を自分にも言い聞かせた。

頭より先に体……?

ようするに、私が好きってこと?


そんなことを考えているうちに、学校に着いた。