「っつーことで、研修合宿盛り上がろうぜ!!」

気がついたら、研修合宿当日を迎えてしまった。

「つか、今日の夜俺部屋抜け出すから」

「っは!?」

優馬は、俺の耳元でつぶやいた。

「わかったから、けどやましいことはするなよ」

「はいはい、わかってる。お前もゆっくりさ美里と話したら?最近、全然話してないだろ?」

「……けど、あいつはたぶん森本と一緒に抜け出すんじゃねーの?」

「それは、ないな。あいつは悪いことが嫌いだからな、優等生だし」

「そうか……」

優馬は、尽く森本のことが嫌いらしい。

顔から嫌いオーラが出ていた。

後で、みーを呼びだして少しゆっくり話すかな……。

けど、断られたら終わりだな。

「美里と真面目に話してみたら?そうじゃなきゃ、このままお前が変わらない限りずっとこの関係が続くんだからな」

優馬にしては、まともな答えが返ってきた。

俺が変わらなきゃずっとこの関係が続く……。

なんとなく、納得できる気がする。

今日の夜呼び出そう。

そしたら、少しは前みたいな関係に戻るだろう。