【幼なじみの恋愛事情】

「みー、行くぞ」

そして、気がつけばみんなで花火をやる日。

「わかった、今行く」

私は、いつもよりちょっとだけおしゃれをして翔の所に向かった。

「どう、可愛い?」

「……いいんじゃねーの」

翔は、背中を向け階段をスタスタと降りて行った。

「何、私が可愛いから照れちゃってるの?」

私は、翔の背中を追うように急いで階段を下りた。

「馬鹿、自惚れすんな」

そういって、翔は私のおでこにデコピンをした。

「痛っ」

「翔、やめてよね!!」

「自惚れするお前が悪い」

「ぶー、冗談だったのに」

こんな他愛のない会話が…

こんなに翔と話すのが…

今日で少しだけお別れするなんて…

このときは、わかっていなかった。

あなたから、電話が来なければ……