わたしね、裁縫が得意なの


でも、失敗してドレスが血で真っ赤になる時もあるの


何ておっちょこちょいなのかしら。




あの日も、大好きな裁縫でいる布を買いに出かけたとき―




偶然見つけたの


あなたを見てわたしは涙がでた



だって、そこには………




「…隼人」


わたしは小さく呟いた



わたし達同じ学校だったのよ?


ねえ、隼人、知ってるでしょ?


わたしの先輩。




わたしの大好きな先輩。




彼は黒髪から茶髪になっていて
よりいっそう男らしくなっていたね。







ふふふ、やっとやっとやっと見つけた。






愛おしい、は、や、と