解説の後に解く練習問題の丸の数は一年生の頃と比べると段違いに増えた。 先生の解説は飲み込みやすいし、授業自体から私を置いていかない。 分からないと言えば答えてくれる。 一番前の席で首を傾げれば、私が分かるまで付き合ってくれる。 ノートを見るだけで胸がほんのりと暖まる。これは先生だ。先生との思い出だ。 数字の羅列は嫌い。計算は嫌い。四捨五入は面倒くさい。 でも先生が数学が好きなら、私も好きになりたいんだ。 ――おいていかないで。 わたしのこえにこたえて。 ひとりにしないでよ。