麗らかな四月の暖かな風を浴びる。
花々の甘い香りが鼻孔をくすぐる。

ああ、春。
なんて素晴らしい季節。

一年の中で様々な生命が誕生する。
蟻は巣穴から地上に身を晒す。
太陽は優しく我々を見守る。
空は高く青く澄み渡っている。


某有名映画プロダクションの主人公のように、所構わず歌い出したくなる。
ひょっとしたら七人の小人軍団が現れるかも。


ファンタジーに耽るには、まさに絶好日和。胸が静かに歓喜で震える。

小鳥たちの歌声は甘く、私を春という世界に誘い込む。私も抵抗を忘れ、その歌声に身を委ねる。


まるで宙に浮いているみたい。
宙を駆け巡っているみたいだ。

無地の白いワンピースでも着ていれば、たちまち絵になる。