「緊急会議開くわよ。」
西村が入ってきた。
「何の会議?」
「学校のネットワークに誰かが入ってるみたいなの。しかも閲覧禁止の場所にね。」
「それを、やめさせるのか?」
「それと、それを止めるのよ。」
「彩華ちゃん、それを止められるのは彩華ちゃんだけなの。お願い・・・」
でも、彩華は俺の腕の中で首を振った。
「まずは、ネットワークの修復からしましょ。」
俺たちはとりあえず自分の席に座った。
彩華は俺の膝の上でまだ泣いている。
「彩華、やってあげれば?」
「奈央也がやってあげればいいじゃん。できるでしょ。」
彩華は俺にしか聞こえないくらいの声で話す。
はぁ~、しゃーねぇな。
