悪魔で天使王子


「会長!!

何でここにいるんですか?」


『何だっていいだろ。

お前こそなんでいんだよ。』


「私はその付き添いみたいな?」

『ふーん。

じゃ俺と踊って。』


そぉ言って手を差し出してきた。


「ぅん。」


会長は私の腰手をあてて、

私は会長の肩に手を乗せた。


『肩じゃなくて首の後ろで手組めよ。』

「耳元で囁かないで下さい。」

『なんで?』

「なんでもです。

それに私背が低いから無理です。」

『やらないんだったら退学。』

あっ忘れてた。

すっかり忘れてたよ。

会長が悪魔って事も。




「やりますよ。
その代わり耳元で囁かないで下さい。」



『分かった。』



囁いてるじゃん。

私は言われた通りにしたけど

やっぱり背が足りなくて

ちょびっと背伸びした。

『ちび。』

「どうせ私はちびですよーだ。」



さっきよりも顔近い。

近すぎるよ。

だってあと十センチもないもん。