私は今すごい所にいる。
さっきのブランドショップもびっくりしたけど、
今度はもっとびっくりした。
「菫ちゃん大丈夫?」
「あっうん。」
「びっくりした?
今日俺の家でパーティ開いてるんだ。
親父が社長でね。時々やってるんだ。」
「お父さんすごいね。」
「まぁね。
初めはすごいと思ったけどもう飽きてきた。」
「そうなんだ。」
「けど菫ちゃんが一緒だと楽しそうだと思って。」
「ありがと。」
「挨拶行かないと
親父に怒られるからちょっと行こ。」
「けど、どうしていいか分からないし。」
「大丈夫。俺に任せて。
あと俺を呼ぶときは哲さんって呼んで。」
「哲さん?」
「そう。じゃ行こ。」
「まずは親父から。」
「お父さん。」
「哲。来たのか。珍しいな。」
「はい。」
「そちらのお嬢さんは?」
「こちらは菫さんです。」
「初めまして。羽衣菫です。」
「初めまして。可愛らしい子だな。哲。」
「はい。お父さん。」
「哲。他のお客様にも挨拶してきなさい。」
「はい。」


