悪魔で天使王子

置いてかれたら

仕方ないので席に戻った。


「菫ちゃん。」


「あのっ・・・。」


「あの・・・。」



「お先にどうぞ。」

「いや菫ちゃんが。」

「いや哲くんが。」

「これじゃ終わらないね。」

「うん。

じゃぁ私から言います。

あのね千尋たち帰ちゃった。」


「俺もそぉ言おうと思ってた。」


「この後どうしますか?」


「ちょっと行きたいとこ

があるんだけど付き合ってくれる?」

「はい。」





「車呼ぶからちょっと待ってて。」

「はい。」






「もう来たって。」


早っっっ。


店の前に止まっていたのは

なんとリムジン!!


「これ哲くんが?」

「うん。」

「すごいね。
私、人生に一度は乗って見たかったんだ。」

「よかった。喜んでくれて。」

「哲くんって一体何者?」

「さぁなんでしょう。」

「なんですかそれ。」

「なんでしょう。とにかく行こ。」



「わぁ中も広い。」

「しかも専属運転手&ジュース付き。」

「すっごーい。」

「何飲む?」

「オレンジジュース。」

「お子ちゃま。」

「美味しいもん。哲くんは?」

「コーヒー。」

「大人ぶっちゃって。」

「大人ですから。」

「高校生3年ですよね?」


「うん。」


「じゃぁ同い年ですよ。」

「えっ年下かと思っていた。」

「うわ酷いです。」

「若く見えるって事で。」

「それいいことですか?」


「とっても。

着いたよ。」



「ここ?」