悪魔で天使王子



着・い・た。


「失礼します。」

『お前トロイ。

さっさと来い。』



「ごめんなさい。

それでなんですか?」


『お前に文化祭の
アンケートを作ってもらいたくて。』

うちの学校年に2回4月と10月に文化祭がある。

「あっはい。

けど・・・お昼ご飯、食べていいですか?」


『はぁ?
まぁいいぞ。』


「会長は食べないんですか?」

『お昼はいつも食べない。』

「ぇえ。そんなの体に悪いですよ。

私の食べてください。」

『いらない。』

「食べてください。
食べないなんて駄目です。」

『うるさい。
分かったよ。』

「なにがいいですか?」

『なんでもいい。』

「じゃぁ玉子焼きを。

はい。」

『どうも。』

「おいしいですか?」


『・・・・・』

まずかったかな?

『うまい。初めて玉子焼き食べた。』

「ほんとですか。よかった。」


『これお前が作ったのか?』

「ぉ母さんです・・。」

『だと思った。』


「これら毎日お母さんに

多めにご飯入れて貰って

毎日会長にもってきます。」


『そんなのいいって。』

「駄目です。」

『お前は俺の母さんか。』


「なんと言われても持ってきます。」


「じゃぁアンケート作ります。」




ふぅ。出来た。

「出来ました。」

『ありがと。置いといて。

それと今日は放課後いいから。』

「あっ、はい。」