悪魔で天使王子










『俺、ニ重人格。』


「へっ?」






『アホ。

だから性格が変わるってこと。
けど俺の場合いつもはこんなんで

一ヶ月に一回ぐらいしか変わんないから。』







「難しいけどなんとなく分かった。」



『けど皆の前ではいつもいい子の俺で

頑張ってるけどホンとはこれ。』





そういって自分を指差した。




「へぇーー。」

『けどなんかお前の前だと

性格あんまり変わんないかも。


おまえが馬鹿だから。』




「馬鹿で悪かったですね。」







『それで仕事は?』



「出来ました。

どうぞ。」




『ちょこちょこ間違ってる。』



「すいません。」



『お前は馬鹿だから

このぐらいは許してやる。』


そう言いながらパソコンで直し始めた。


『その代わり肩揉め。』


「はい。」

「肩こってますね。」


『俺だっていろいろ仕事してんだよ。

お前肩もみうまいなぁ。』


「それほどでも。」