NAO




 たぶん…俺の成長した姿を知ってほしかったのかもしれない。



 「ナオ、教師になる夢を叶えたんだ!良かったね。」



 そう言って、自分の事のように喜ぶ愛に俺は頷いたーー。



 「あたしがいなくても…時間は進むんだね。」



 寂しそうな顔で話す愛に俺は何も言えない。



 「あっごめん。でも、ナオが夢を叶えて生きている。それだけで嬉しいよ。」



 さっきの顔とは違って、笑みを浮かべる愛ーー。


 そんな愛に俺は無性に抱きしめたい。