NAO




 「そのピアス…つけてくれてるんだ。」



 俺は“うん”と小さく答えながら右につけているピアスに触れた。


 赤と緑のピアスにーー。



 「似合ってるよ。」



 その一言がなんだか照れくさくなる。


 そう思う反面、何か伝えなきゃと思う俺。



 「愛、俺さ…来年の4月からここの教師になるんだ。」



 気づけばその話をしていたーー。


 去年ぐらい…高校の担任に会った時、声をかけられた事がきっかけとなった。


 その時は、この学校に教師として行く気なんてなかった。


 昔の俺を知っている担任は、何度も俺の所に来た。