NAO




 「良いよ。ナオ…大人になったね。」


 「そうだな。俺、27だからな。」


 「27かぁ…あの頃より、カッコ良くなったよ。」



 あの頃と変わらない笑みを浮かべる愛。


 俺は何も言えなかったーー。


 どう答えて良いのか分からない。


 あの頃と変わらない少女の顔をしたキミと…あの頃より年を重ねた俺ーー。


 生きていれば大人の愛が見れただろうか?


 一緒に年を重ねて…シワを作る事も出来たのだろうか?


 愛を見ていると、そう思ってしまう自分がいる。


 何も答えない俺に愛は…。