「…ここは?」 俺は暗闇の中に立っている。 周りを見渡しても何も見えない。 『アンタ何やってんのよ!』 俺の後ろで聞き覚えのある声。 俺は声のする方を見た。 そこにはーー。 「あ…い…」 そう…俺の前には、会いたくてたまらなかった愛がいた。 あの頃と変わらず…着くずした制服を着て。 『ナオ…久しぶり。』 そう言って…愛は可愛い笑顔を見せる。 俺はたまらなく…抱きしめたい。 この手で…愛に触れたい。やっと会えたんだ。 俺は一歩足を踏み出したーー。