NAO




 シンプルなピアスだけど…キラキラと光る赤いピアス。


 あたしは迷わず、手に取ったー…。



 「愛ちゃん、ピアス買うの?」


 「欲しいけど…あたし、穴がないんだ。」


 「そっかぁ…だったら、この際開けちゃう?」


 「それって…今日?」


 「そうだよ。私が開けるから。」


 「古賀さんなら、任せても良いよ。」


 「じゃ決まり。ピアッサーも買わなきゃね。」



 そう言って古賀さんは色々と揃えてくれた。


 買い物が終わると、古賀さんのマンションに向かった。


 あたしの家で良かったけど、古賀さんが“私の家で開けよう”と言ったから。