NAO




 それと同時に、クラスメイトから受けたイジメと…人殺しの言葉が頭に浮かんだー…。


 そんなあたしにおばさんは…。



 「どうして…あの時、1人で屋上を出たの?あの時は…運良く先生が見つけてくれたわ。でも…もし見つからなかったら…直樹は…死んでいたのかもしれないのよ!」



 おばさんは、あたしの襟をギュッと掴む。あたしは…何も言えない。


 何も言わず、顔を背けるあたしにーー。



 「もう…あの子に会わないで。」


 「え?」



 聞き間違えなんじゃないかと思うあたしに…。