「ちょ…謝ってばかりじゃ分からない」


 「愛…俺…ウソつきたくない…」


 「ナオ…」


 「俺…愛が好きだ。本当は…ずっと好きなんだ。」



 抱きしめられたまま“好きだ”と言われた。


 嬉しいけど…夢なのかなと思ってしまう。諦めていたから…。


 諦めていたからこそ、夢なんじゃないかと思ってしまう。


 今は夢でもいい…やっと想いが繋がったからー…。


 あたしはナオの背中に手を回した。