「古賀さん…話って何?」
「ぅん…あのね…」
そう言うあたしに、古賀さんは何だか言いにくそうな顔。
「何もないなら、帰りますよ。」
「あ…やっぱり今度で良いよ。引き止めてごめんね。」
眉を下げて謝る古賀さんは、ちょっと変な感じがした。
だけど、あたしはあまり気に止めなかった。
「じゃ…あたし、帰ります。父さんの事、お願いします。」
あたしは軽く頭を下げて、屋上を出て行った。
屋上で1人残る古賀さん。
バサバサと洗濯物が揺れる中ー…。
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