「俺…彼女を傷つけたから…」 手に拳を作り、地面を睨むように話すナオ。 「直樹君…」 「ほらっ…俺ってこんな体だし。いつまで生きれるか分からないからさ…」 明るく話すナオだけど…顔は引きつっている。 そんなナオを見た古賀さんは、何も言えなかった。 「あっ古賀さん…ごめん。こんな話して…」 「良いのよ。話だけならいつでも聞くわ。他に…何も出来ないから…」 顔を歪ませて話す古賀さんの顔が俺は見れなかったー…。 「古賀さん…俺、部屋に戻るから。」