体育館裏につき、桜を眺めた。

私も沙羅も思い思いの歓声を上げた。

その時

私は1人の少年と見た。

桜よりも綺麗な少年を・・・

「ねぇ沙羅。桜の木の下に人がいるよ」

私がそう言うと沙羅が桜の木の下を見た。

でも、沙羅は

「え?人なんか誰も居ないよ??」

そう言った。

確かにいるはずなのに・・・

私はもう一度見てみた。

でもそこには少年の姿はない。

「あれ?さっきまでいたのに・・・」

「幻でも見たんじゃ無い?」

沙羅の言う通り幻だったのかもしれない。

いや、幻なんかじゃない。

あの少年は確かに人間だ。

だって、私は運命を感じたから――――――――――