「幼なじみ、がどーしたの?」 「うわっ…、びびった」 大きな瞳をきょるんと俺に向けて、問いに来たのは日和。 「そんなびびらないっ!!」 そうペシッと俺の肩を軽く叩いて、日和は背伸びして俺の目線に合わせた。 日和は俺より小さい。 そして、 「雨、降ってるねー。 部活、あんの?」 「基礎トレだろーな、つーかお前、なに?」 頑張って背伸びをし続ける日和の肩を上からグッと押して、訊いた。 「幼なじみ、が何かと思っただけだよ」 颯人は磯比奈と幼なじみで 俺は日和と幼なじみで……