milk-ミルク-




「……ない」


いつの間にかなくなったオレンジジュース。


「残念だねー、渉」




「…飲む気失せた……、帰る」


ふらふらと歩いて、しかし日和はついてきた。




「渉真、仕方ないよー…」


「おう…」





頭の中では、何故オレンジジュースが消えたのか、不評だったのか、いやしかしオレンジジュースが嫌いと言う奴なんか見たことないし、もし世界中のみんながオレンジジュースを嫌いと言っても俺だけは大好きだし、それが世界中のみんなを敵に回しても俺は、俺だけは…