「渉真牛乳?」 「…違うっつーに」 日和が飲んでいるもの、『イチゴミルク』。 ミルクはダメだけどイチゴミルクなら飲める俺…… 「渉ー、オレンジないよー?」 「何っ?!」 昼休みにもうオレンジが売り切れなんてありえない。 先に自販機に並んでいた颯人と比奈に近付いて、自販機を覗き込んだ。 売り切れ、 そんな字は見つからない。 『ない』っーのは 自販機のメニューから『ない』、そーゆう意味だったから。