「…颯人、自販機」 「わかった」 ああいう空気が嫌いだった。 陰でこそこそと言われるのが大嫌いだった。 「渉、ああいう空気嫌いだもんな」 俺はコクリと頷いた。 無性にイライラして、颯人と一言も交わさずに自販機へ向かう。