milk-ミルク-




思い切り息を吸って、




「……日和!!!!」



ピンクの傘がピクリと動く。


ゆっくり振り返るのは日和。




「…渉真?」


どんどんと激しくなる雨の中、




俺は動き出す。


揺れる視界に心、
震える手を必死に抑えて

日和に近付いて


「本当はさっき、一番に言いたかった」




日和、お前に告げる。


「二番でも聞け、……んで許せ」



ちゃんと聞け。

一回しか言わねえ。




「渉真…?」









「俺お前が好き」